一週間もバカンスに浸かってしまうと、体も心もなかなか実生活に戻ってこれない・・・。
3日経ってやっと山のペースを取り戻しつつあります。
さて、お話は宮古島と石垣島との中程にある 多良間島 への船旅。
私の場合、今までの生涯で長距離、近距離の沿岸フェリーは結構な数乗ってきたと思っている、しかしこの多良間行きのフェリーは片道2時間とは言え 完全に外海=東シナ海 と言う思いが強く、朝起きて後先考えずに飛び乗ってしまいました。
船は1日一往復のみの運行。 「朝10:00に宮古島を出て12:00に多良間に着いて、帰りの便は2:00発だから実質2時間しか島にはいられない・・・」と、気がついたのは船に飛び乗った後の話。
周囲20km、人口1300人弱、一番標高が高いところで34mの多良間島。
旧暦の8月8日から10日まで 八月踊り と呼ばれる国の重要無形文化財に指定された伝統芸能の祭りがあり、その時だけは島が大変賑わうのでそうです。
私の住む南信州も無形文化財=伝統芸能の祭りや踊りの大変多い所でありますので、なんだか変に親しみを感じてしまう自分なのでした。
島に着くとアテにしていた 観光案内所 らしきものはなく「集落行き」と表示されたおんぼろバスが1台。 歩いても大したこと無い様な距離に¥200を払い、運転しているおじさんに「何処か見所はある?」と聞いてみると「遠見台に行ったら?」と勧められ、とりあえず強烈な日差しの中トボトボと 多良見遠見台 へ向かったのであります。
島の一番高いところに建つこの展望台。 360度の展望は島をすっかり見渡せて、集落とサトウキビ畑とグルリを取り巻く青い海。
この遠見台のある公園の植生が当然見たこともない樹木だらけで興味津々!!
黒檀の木(カキノキ科)に何故かとっても興奮してしまう私でした。
ハイビスカスも咲き誇り、木々の間に巣を作る ジョロウグモ? のでかさに恐怖を感じながらの散策です。 気が付くと時刻は12:30。
「さて残り時間で何処へ行く・・・」と、考えて向かったのは島の 民俗資料館。
さんざん迷って、やっとのことでたどり着いたらこんなことに・・・。
「1時から30分で見せてもらって港に急げばなんとかなる!!」と、決めて館長さんを待つも1:15分になっても誰も現れず 「島時間」 と、その時やっと頭の中に閃いたのであります。
観覧を諦めトボトボと港に向かって歩いていると、前から見覚えのある おんぼろバス。
「乗ってく?」と声をかけられ事情を話すと 「じゃ、島のパンフレットもらってこうね」と島唯一の宿泊施設に回ってくれて最後にやっと地図やら案内やらを手に入れることができたのでありました。
「また来てね~」だって!!
外海の大きなうねりの中、船酔いすることもなく トホホ の船旅を堪能して宮古島に戻り、港近くのビーチで時間を潰し、計画性のない行動の反省に浸るだけでありました。
いや~いろいろ有りまして・・・。 と言うことで、もう一回ぐらい続きます。