澄み切った青空、まだまだ寒いのだけど日差しは確実に春を感じさせています。 一ヶ月ぶりに、きちんと帰宅することが出来ました。 今まで何となくうやむやにしていましたが、ある程度はっきりと現状と、これから と言うことが整理できましたし、気持ちの整理もつきましたので、何があったのか、教訓としても、ここでお知らせしておくことに決めました。 たくさんの方にご心配を頂き、本当に感謝しております。 話のはじめは、昨年の夏にまでさかのぼるのですが、ここ数年というもの大変に有り難いことに、けして景気がよいとはいえない、こんな地方の片田舎の、吹けば飛ぶような小さな木工所としては、実に忙しい状態が日常化していました。
一月の内にほとんど休みらしい休みを取ることもなく毎日働き続ける。 しかし誰に指示されることもなく、体調が悪くて寝込むようなこともまずなく、肩こりと少々の肥満(あくまで数字でみた場合)が気になる程度で、健康だけが財産 と、豪語していました。 毎年受けている村民健康診断が7月のはじめにあり、今まで特に再検査なり要注意になった項目もなく、何を心配することもなく結果の報告を待っておりました。 8月に入り検査結果の報告が来ると、便潜血2検体とも陽性、要再検査とのこと。 それでもこれっぽっちも心配することもなく これは何かの間違い と決めつけ、そのうち行けばいいや・・とほっぽてしまったのでした。 このへんでもうピント来た方も多いかと思いますが、忙しいからとほっておいた要再検査のかみをもって、診療所の窓口に行ったのが11月6日、すぐに内視鏡検査と言われても、田舎のことですから総合病院の検査の予約が取れたのが12月21日、20日から地元飯田で毎年恒例の年末の展示会が入っていたのですが、検査待ちで正月を越すのもいやだな~と思い、21日に早朝から大量の下剤を飲んで、検査に望みました。 検査自体は、痛みも苦痛もなくなんて言うこともなかったのですが、5~6個のポリープとかなり育ってしまった腫瘍が見つかりました。 出血は自分でもモニターにて確認でき、ポリープ2個は内視鏡手術にて摘出、医師が言うには、とにかく早い時期に開腹手術をして腫瘍を取らないといけないし、残ったポリープもそのときに一緒に
とれてしまいますからとの説明でした。 その後、26日に胃カメラ、CT撮影、エコー診断を受けさせられ、最終的な診断は12月29日に病理検査の報告も含めて、知らされました。 この段階でも自分に癌が出来るはずはないと、7,8割は思いこんでいて、手術は3月頃までのばしてもらって、仕事の段取りを付けて・・・なんて思いながら内科外来にて報告を聞くと、医師はさほど躊躇することもなく、 進行性の大腸癌 です。 サンプルの病理検査の報告では、グループ5に入り決して良い状態ではありませんが、顔つきは良い方だと思います・・・と、訳のわからないことを言うではありませんか。 自分としては、不思議なぐらい冷静に医師の話を聞いていて、では出来るだけ早い時期に手術をお願いしたい・・と言うと、現在この病院では外科医がたりなくて手術のスケジュールに入れられないので、市立病院に紹介状を書く・・とのこと、あらあら運が良いのか悪いのかと考えながら、年の瀬の街にほっぽり出されたのであります。 つづく