
連日、真夏のような暑い日が続いていますが如何お過ごしでしょうか。
こちらは連日のカミナリさんに逃げ惑うコナツと共に元気に過ごしております。
体調の方は元気そのものでは有りますが、たびたび障害を発する右目に新たな問題が発生してしまいました。
1週間前の日曜日。
車の洗車をしようと低い脚立に乗り、白くてひろーい屋根をいじっていると突然視界に細くて黒い糸くずのような物が広がります。
最初はゴミが入ったか?と思いましたがどうも違う???
「網膜に異常発生」と、過去の経験から管変えたものの今日は日曜日。
しばらく様子をみたものの、それ以上進行する様子もないので様子を見る事にしました。
翌日の月曜日、かかりつけの眼医者に連絡。午後に予約が取れたので奥様の運転で出かけました。診断の結果、網膜の一部に小さな穴が開いているとの事。たびたび聞いていた 飛蚊症 とはこの症状の事だと始めて判りました。診断後「レーザーではがれた網膜の部分を焼いて広がらない様にします」との事でいきなりレーザー処置を受ける事と成りました。点眼薬の麻酔をして眼球にレンズのような物を装着。短時間の照射のたびに目の奥?頭の中?に何とも言えぬ鈍痛が走ります。
実際には5分のかからなかったでしょうか、長い時間に感じましたが何とか終了です。眼の奥の鈍痛はしばらく続き、動向を開かせる薬のため眩しさとぼやけがひどい状態です。「施術後は運転できませんので、誰かに載せてきてもらって下さい」と、言われて意味に納得です。
その後約1週間。黒い糸くずは少しは減ったものの、なかなか鬱陶しい視界は続いています。5万円強の高い施術料をはらって「ちゃんと塞がっているのかしら?」と、思う事も・・・。でも「もう一度やりましょう」何て言われたら、複数の意味で 恐怖 でしか有りません。次回の診察は1週間後。年齢が上がるにつれて、いろいろに起こる事はしょうが有りません。「眼と指先さえ使えれば、仕事を続けていける」なんて豪語していたのですが・・・。
暑くなりそうな夏を乗り越え、まだまだやらなければならない事が沢山残っています。

東海地方までの梅雨明けが発表され南信州も「明けちゃった?」と、思う程の晴天の青空が広がっています。
大発生のモリアオガエルさん。
何を血迷ったか工房に中にまでお出ましです。
時として、沢蟹が工房のたたきをちょこちょこ歩く姿を見る事はありましたが、モリアオガエルさんは初めてです。
幸いコナツが見つけて吠えたので、猫さんに八つ裂きにされずに逃がしてやれました。
オタマジャクシもどんどんと生まれて、イモリの捕獲もいくらか進み、さらなる楽園へと成りますかどうか?
見捨てられたようなへき地のお楽しみの始まりです。

週に半ば、かねてから依頼されていた テーブルの塗り直し に出かけました。
イチョウの一枚板の大テーブル。
重たくて外に運びでさないので、室内での気を使う作業と成りました。
何だかんだと手持ちの機器を総動員。
朝から初めて夕方前には何とか作業完了。
翌朝から通常道理使用でき、少なくとも10年以上は綺麗な状態が維持できるはずです。

仕事場で進めているのが寄木カットボードの製作。
例年なら春先にほぼ1年分を作るのですが、今年はこんな時期に成ってしまいました。
今までより大きいサイズやピザ用の正方形も新作として製作しています。
「和」の色どり もあります。 楽しみにしていて下さい。

数が少なくなりましたが ささゆり も咲き始めました。
日差しが強くなると雑草が伸びる事、伸びる事。
毎日の様に夕方は草刈りに汗を流し、刈り取った草は畑の隙間に引きつめます。
澄んだ空気と美しい緑に囲まれた豊かな生活がここにはあります。

ユキノシタの可憐な花が満開です。
梅雨空はどこかへ消えてしまい、真夏の太陽が照り付ける夏至らしいお天気が続いています。
各地で猛暑日だとか「6月の最高気温更新」とかえらい事に成っておりますが、ここは避暑地の本領発揮とばかりにすがすがしい空気に包まれています。
先にお伝えしていたモリアオガエルの卵達。豊作?と言う程、あちこちに産み付けられた白い泡泡の卵塊ですが、どう見ても「そこには水がないでしょ???」と言うものを保護して水桶の上へ。
タイミングが良かったのか、翌日にはたくさんの赤ちゃんオタマジャクシが誕生していました。
せっかくなので山沿いの里山に新たに水辺を作ってやり放してやる事に。

もともと水辺があった場所ですが、長年の流入で埋まってしまった場所です。
ほとんど死にかけている重機を動かし水たまりを掘りました。

オタマを放して翌日、泳いでいます。 元気そうです。
さっそくトンボたちもつながって産卵に来ていました。
餌が有るかがちょっと気がかりでは有りますが、そもそも自然界の強い生命力で生き抜いていく事でしょう。
おそらく捕食者のアカハライモリも場所を嗅ぎ付けてやってくるはず。
ヘビに食われ、イノシシに食われながらも遠路、産卵にやって来るモリアオガエル。
来年はこの水辺でゆったりと産卵してくれるでしょう。
2025年の夏至の日の便りでした。

14日の土曜日。
かざこし子供の森公園で大人向けのスプーンづくりワークショップが開催されました。
参加者は8名。
中学生からそれなりのお年の方まで、小刀を使ってスプーンを削りだしてゆきます。
10時から初めてお昼を挟んで午後3時過ぎまで。
時間がたつのも忘れて熱中するのも皆一緒です。

出来不出来はあっても自分が手掛けた大事なスプーン。
食事のたびにいろいろな思いが浮かんでくることでしょう。

一方、山の工房のモリアオガエルさん達。
自然界の昆虫や花などに「当たり年」と言う様な「沢山出現する年」が有りますが、カエルさんにもあるのでしょうか?
雨が降るたびに増えるは増えるは10個以上。
池の真上に10個。 畑のわきの水路に3個。
気が付けばどんどんと卵塊の白い泡が確認できます。
絶滅危惧種&天然記念物に指定されているモリアオガエルですから大歓迎では有りますがなんだか???
個体数が増えていると言う事なのか?
それとも生息環境がさらに狭まってしまったのか?
もうしばらくは観察を続ける必要がありそうです。
今週は気温も上がる予報。
なれない暑さに人間も気を付けないといけません。

梅雨入りも近いこの季節。
朴ノ木の大きな白い花が次々と開き、なんとも言えない甘い香りがあたりを包みます。
先日のスプーンづくりの体験授業。
スプーンの材料も朴ノ木。
硬すぎずやわらかすぎず緻密な木質の材料です。
一昔前までは版木と言えばこの朴ノ木か桂(カツラ)の木。
子供たちにこの木の大きな葉っぱを使った朴葉寿司や朴葉餅の話、さらには大きな花や良い香りの話もするのですが「ぽか~ん」と聞いているのが常で有ります。

そしてもう一つ。
この時期出現する天然記念物。
モリアオガエルの卵塊です。
今までの経験だと雨の降ったときに出現するものだと思っていました。
現在3つの卵塊が出来ていますが、雨の日の物は一つだけ?
カエルさんにもいろいろ事情がある様子です。

一つ目の卵が出来た時「どう見ても水面の上じゃないんだけれど??新米お母さん???」とは奥様の話。
その話を数日して思い出し「真下に水桶を置いてやらねば」と、行ってみると「枝が垂れてきて水面上にあります。」
高い枝などオタマが孵った時、ちゃんと水面に落下出来るかどうして見分けているのか?不思議な能力に思えます。
さらには登り始める木の元が結構水辺から離れている事も有るのですが、ちゃんと見極めて水面上の枝に産み付けるのも凄い能力です。

下の池では落ちてくるオタマジャクシを食おうと赤腹イモリが待ち構えています。
自然界のすごさ、おもしろさを感じるモリアオガエル。
一匹でも多くの個体が生き延びてくれるように願っております。