
先週の雪の写真がなんともミスマッチのような気がしてしまうぐらい、春爛漫の温かさです。 この温かさに誘われて 外仕事 への誘惑が強くなり、暮れにお酒一升と交換して頂いた 黒柿 の製材をしました。
黒柿とは、カキノキのタンニンが強くでた木で 真やその周辺が黒く変色したものを言います。 銘木として高価に取引され、挽き物や小木工品、茶道具などに加工された物を見かけることがあります。 この丸太自体はさほど黒が大きいとは言えない程度(10CMほど)ですが、今や中々出会う機会がないので取りあえず譲り受けた次第であります。

割ってみればそれなりに 黒 の広がりがあり、なかなか面白い板が取れました。 皆さんが聞いたことがある コクタン もカキノキの一種です。 ちなみに 紫檀 はマメ科、カキノキは日本では1属1種の様です。

数年前に修理を依頼されてきれいにした 黒柿 の箱階段。 一番下の扉に使ってある 黒柿 の板の幅は40CM以上あります。 今こんな 黒柿 が出てきたらいったいどれだけの値が付くことか・・・? 150年程前に作られた様子の物でしたが、当時でもそれなりに珍重されていたのだと考えられます。
明日から又雨降りの模様。 この雨で日陰に残った雪も消えてくれることでしょう。 野鳥のさえずりで起こされる季節になってきました。