朝一番に古い友人から電話があった。
15年もお会いしていない、年賀状だけのやりとりになってしまっていて最近不思議と気になっていた方なので思わず 訃報 と気を引き締めて電話口に出ると、特にそんな様子でもない友人の話口に ホッ とした。
つい先日も中学校の同窓生と名乗る人から電話があった。
先方は私のことを思い浮かべながら(中学生のまんまなのだろうけど)話をしている様子なのだけど、こちらは名乗られた氏名に思い浮かぶ映像がなく、なんとかわかったようなわからなかったような返事を繰り返すしかなくかなり困った。 要するに何十年ぶりかの同窓会をするらしい。
話は大きく飛びますが、友人の坂井夫婦が 知床半島一周シーカヤックツアー に出かけていった。
彼が中学生ぐらいの時に指導を受けたアウトドアの達人が、そのアドベンチャーツアーを夏の間やっていることを偶然見つけて申し込んだらしい。
ご存知の方も多いだろうが、知床半島は周遊できる道路は作られていない。
私も2十数年前小学生だった息子たちを連れて、キャンプをしながら横断道路までは行ったことがある。
岬まで行く遊覧船は値段が高くて乗れなかった。 歩いていくには余りに遠いしヒグマがうようよしている地域なので遠慮させていただいた。
彼の話だと5日ぐらいかけて浜伝いにキャンプをしながら漕ぎ続けるらしい。
現代の日本の日常から考えるとかなりハードな冒険だ。
無事に帰ってきていろいろな話を聞くのも楽しみではあるけれど、安くはない費用をかけて実際に行動してしまう彼のすごさは尊敬にも値する。
果たして今頃はどの辺を、どんな景色を見ながら、どんな空気を・・音を・・感じているのか、知床半島の地図を見ながら思いを馳せる。 でも、多分、腹減った・・・とか考えている確率 大。
ジリジリと照りつける高原の太陽の下で、様々な友人のことを考えながら手を動かしています。