土曜、日曜とリニアがらみの2つの学習会に参加してきました。
土曜日に開催されたのは 中川村リニアを考える会 主催の学習会。
事業に関わる長野県の担当部署の係官たちが直接説明をするということなので、「ぜひ聴いてみたい・・・」と時間を割いて出かけてみました。
説明、質疑応答と進行しましたが、当たり前のことですが県職員の方々はとても誠実に事業説明をする訳ですが、事業主体は JR東海 にあるわけで 県 は指導義務を持つ立場ですので「申し伝えます」とか「検討させます」といった答えに終始していました。
先日、大鹿村の友人たちと話した時にも最も懸念していたダンプ通行の問題。
現地の方々には知らせれていた情報ではありますが、おさらいすると
大鹿村内に4つの抗口を作り、300万立米の土砂を搬出する。
土砂を運ぶダンプカーは4年後あたりから5、6年の間、工事のピーク時には1日最大1736台(一ヶ月の平均値)小渋線を走る。
道路の改修、新設についてはJRが負担するのが基本だが、その後も財産になる施設については協議する。
道路の施設管理は県、交通の渋滞とかの通行に関する問題は警察、振動や騒音に関することは市町村の所管となる。
その他色々な話が聞けましたが、県のリニア推進振興室の考え方はその名の示すとおり、工事を進める上での地ならしを請け負っているかの様で、住民の側に立っている様には見えないところが残念であります。
中川村の村長も発言していましたが、「住民や小さな村が巨大なJRと対峙して交渉事をクリアーしていくのは容易なことではない。 県が住民の側に立って、巨大企業との交渉窓口になっていくべきである。」
まさにその通りで、リニア推進で浮かれる県や飯田市の上層部や経済界は地元の実情を無視しています。
昨日の 南信州地域問題研究所 主催の勉強会
話をしてくれるのが、リニアを記者の目でずっと追いかけている毎日新聞飯田支局の横井さんと前阿智村村長の岡庭さん。 この2人の話は前にも阿智村で聞いていますが、とても興味深い話が聞けるので出かけました。
特に岡庭さんは村長時代には立場上 飯伊地区リニア推進期成同盟協議会 の一員として 推進 の立場で仕事をしていた訳ですから表裏がわかっていて面白い話が飛び出します。
ここでも色々な懸案事項が出てきますが、やはりダンプの通行問題が主役に成ります。
先ほどの大鹿の問題と同様に阿智村でも国道256、153号線を主に最大920台の通行が予定されています。 みなさんご存知の昼神温泉のど真ん中を1日千台近いダンプが行き交います。
「ダンプが行き交う温泉場」に人は来るか? さらには6、7年に及ぶダンプ街道の出現で、今でさえ経営環境がいいとは言えない旅館やホテルが生き延びられるのか?
話のネタは尽きないのですが、岡庭さんの話で前回聞いたときに理解できなかった 国家プロジェクト=スーパー・メガリージョン 構想がこのリニアと大きく関わっているということが、今回理解できました。
この聞きなれない メガリージョン構想 という言葉。
長くなりましたので、回を改めてご紹介したいと思います。