横浜から帰った翌日、荷物の片付けをするのに浄化槽の脇を通った時に「臭う!!」と感じた時から話始まります。
我が家の合併浄化槽(2000年より稼働)は1mx1mのコンクリート製の箱を4つ縦に並べたかっこうをしています。
それぞれの層にはバクテリアを繁殖させるための ろ材 と空気を送り込む配管等が仕込んであります。
一番目の槽に台所やトイレから出る汚水が流れ込み、順次エアーで活性化されたバクテリアに濾過されて次の槽に入り、また濾過されてを繰り返して畑の脇の水路に放出されます。 水路では栄養価の高い排水を植物たちが肥料として吸い取りながら濾してゆく ダンセイ濾過 という状況に移り、自然界に馴染んでゆきます。
このシステムで重要な仕事を担うのが ダイヤフラムブロワー。
空気を送り込むコンプレッサーの役割ですが、中のダイヤフラム(空気弁?、白く円形に見えてる所)は消耗品なので定期的に交換を必要とします。 メーカーは毎年交換とうたい、我が家では一応3年を目安に交換していますが、「臭う!!」と言うことで前回の交換日を確認してみたら 2014,11月 。
なんと丸4年過ぎているではありませんか・・・。 慌てて交換パーツをネットで注文してから本体を現場から外し、バラしたところが上の写真です。 うちのブロワーは風量を大きくするために同じポンプを2台並べた構造になっているのですが、2台ともダイアフラムが既に切れていて、風がほとんど送れない状態になっていました。
空気が送られないために槽内の汚水が攪拌されず、バクテリアも活性しないので匂いがするという図式になっていたわけです。
それにしてもこの交換パーツ。 ネットで注文なんて出来ない時代は、取り寄せるのに1週間ほどかかり、価格も倍近く取られていたのですが今では翌日には届き、リーズナブルで有難い限りであります。 そんな訳でついつい「ダメになってからで イイや 」となってしまい、良いのか悪いのか微妙と言ったところです。
今回は18年ぶりに傷んでいた 蓋=屋根 も断熱材入に新調して完了です。
我が家のシステムは 風量が大きい=電気を食う(3層200V)のが玉にキズなのですが、通常の浄化槽のような毎年のクリーニングや汚泥処理が必要なく、メンテナンスは上記のパーツ交換のみと言うスグレモノなのです。
実際この18年間、ダイヤフラムのパーツ交換以外何もしていませんし、棒で探っても汚泥が溜まっている様子はありません。
市町村の指定メーカーではないので 設置助成金 は使えませんが、コンクリ枠を自作できればろ材とブロワー等¥500,000.程度の出費で作れました。
この電気をソーラーで賄えれば 最高!! となるのですが、水車を回してポンプの動力にする方法も考えられます。
冬でも一定の温度が保たれる浄化槽。 へびやねずみやいろいろな動物の寝床にもなっています。