毎年、予算内で新作のおもちゃを制作している かざこし子供の森公園 からの依頼で作った「球転がしスライダー」。
この手のものは「お決まりの形」と言うものがないので余計に頭を悩ませられます。
なんたって 面白く するには、球の転がる距離を長く取る必要があります。
それは、つまり「高い位置から球を投入する」という事。
でも高い 投入口 に、子供は手が届かない・・・。 そこが創意工夫の原点となりました。
下のハンドルを回すと球を乗せたカップが登っていって、頂上部で本体に転がり落ちる仕組み。
動かすスピード他、制約はあるのですが、球を高い所まで運ぶことは成功です。
本体に転がり込んだ 球 はビニールホースで一回りしてスロープへと転がり落ちます。
スロープを2本通過後に再びホース内を転がり、落ちた所で穴に入るか入らないかで左右に分かれます。
前面の3段歯車は下の手回しプーリー裏面から動力を取り、ベルトを介して回転します。
最初の構想では一番上の歯車のさらに上あたりに 動くおもちゃ を考えたのですが、いじられて=壊れる となる様子なのでやめました。
施設は現在コロナの影響で利用できませんが、近いうちに解除されて遊べるようになる予定です。
実は おまけ として納品した物はこちら。
既製のおもちゃとしてよくある物ですが、先の転がしスロープに「これも組み込んで・・・」と試作してみたのですが、なかなか巨大になってしまうのでこちらも 断念。 別物としておいてきまいた。
複雑なからくりや機能など、考えて作るのはとても面白いあ行ではありますが、安全性、耐久性、等々考慮しなければいけない事も多々有り、試行錯誤の繰り返しです。
補強に修理、メンテナンス、これらも含めて 菜やのお仕事 が成立します。