昨日の土曜日、飯田市上郷公民館で開かれた後援会を聞きに行ってきました。
「満州開拓団の体験談を聞く会」とでも言う内容なのですが、お話をしてくれる桜井こうさんは100歳に近く、作家の澤地久枝さんも93歳とご高齢のお二人です。
こうさんは毎年年末に展示会をするアートハウスのオーナーの京子さんのお母さん。
そんな縁で長年知ってはいるし、10年ほど前だったか当時の天皇、皇后両陛下が阿智の 満蒙開拓平和記念館 を視察された折、直接体験談をお話された数名の内のお一人でした。
若いころ満州にいた事はもちろん知ってはいたけれど、ちゃんと話を聞いたことはなかったので「良い機会」と言う事で夫婦して出かけた訳です。
赤ん坊を抱えた逃避行の事や食料に困ってカエルやネズミ、しまいには飼い犬まで食べざる負えなくなった経験など思いつらされる話をお聞きしたのですが、ワークショップとして聴講者に出されたお題が「今。突然に逃げ出さなければならない状況にあるとして、5点までしか持ち物が持てなかったとしたら、あなたは何をもって出ますか?」と、言うもの。
どうぞ考えてみてください。 5つだけです。
水(水筒やペットボトル)と行動食は外せない所。
情報を得るために携帯は欲しいところですが同時にソーラー充電器も持っていないと・・・。
クスリ、お金、身分証、考えるば考えるほどいろいろな場面が思い浮かびますが私は10徳ナイフも入れました。
ペットの猫はそもそも野良でもやっていけるけれど、飼い犬は放しておいてもついて来てしまう・・・。
我々は緊急時の避難と言っても災害時の事としてしか考えはないけれど「何かが、誰かが命を狙ってやってくる」と言うのは全くの想定外でした。
「命からがら」と言う言葉は聞くけれど、もちろん ない に越したことは有りません。
このW,S,実際には時間が押して完結しなかったのですが、さらに問われた言葉に戸惑いました。
「状況が変わりました。 持ち物は4つまで、1つ削ってください!!」
私はその場で結論は出せませんでした。
現在の世界情勢を見ると5年、10年先にウクライナで起こっている悲劇が近いところに出現しない保証は有りません。
日々考え、そなえる事。
「5つだけの所持品」 どうぞ考えてみてください。