18日から県民ホールギャラリーで始まった 工芸、書、写真、の入選作の展示に行ってきましたのでご報告。
新宿に向かうバスの中で小、中,高と一緒だった旧友から「見に行ってきた、良かったよ!!」とのメールを受け「少しだけ一安心」。
21日午後から開催される ギャラリートーク の時間に合わせて会場に入りました。
地下1階の工芸の展示スペースには入選作が約70点、所狭しと展示されています。
工芸、と一括りのジャンルとして扱いますが内容は様々。
陶芸が有り、ガラス、染め織りの布もの、漆芸、竹芸、そして木工芸、さらには石や樹脂を使った作品、はてまた新素材を使ったものもあります。
私のジャンルは木工芸ですが、木工芸の中にも木彫だったり挽き物、刳り物、指物と似て非なる作品が存在します。
今回の作品は指物と挽き物の合体作品。
その筋の方でないとなかなか理解できない高難度の技術を駆使しています。
とは言うものの、正直な話「ちょっと恥ずかしい出来」と見えてしまう所もあるのです。
ビギナーズラック、たなぼた的受賞、とは本当の感想なのです。
しかし審査員の選定理由を書き写すと「実用性を重視してはいますが、隠し得ないユーモアに作者の個性が窺われました。」との事。
なかなか見てもらいたい所とのギャップを感じる批評と感じました。
こちらは工芸のグランプリを受賞した作品。 ジャンル的には 木彫作品 ではありますが、創作的な斬新な技法を取り入れた作品に仕上がっていました。
作者は20台の女性。 当然の様に芸大を出て、それなりの筋で技術とセンスを磨いて来たご様子。
同じ土俵で勝負するには手ごわすぎますが、こちらはこちらの持ち球を駆使する事しかできません。
審査員の顔ぶれを見ても木工芸の専門家はおらず、審査員長はガラスの分野。
せめて漆芸の先生が木工の事にも多少通じている御話し様でしたが、後は陶芸の専門家と造形の先生。
こうした審査員に高評価を出してもらうためには「傾向と対策」を熟知していく必要があるようです。
展示されているわが作品は、「田舎から出て行ったわが子が精いっぱい臆する事もなく堂々としてりっぱだよ。」と、声をかけてやりたい感じ・・・。
少なくとも「こんな作品見たことない」と言う声が聞こえていた事はうれしい事実です。
田舎では大して評価もされない作品でしたが、「評価された事がとっても嬉しいし 次への意欲につながる」今回の一件。
29日次の日曜まで、山下公園前の県民ホールギャラリーで開催されています。
巡回展は11月に鎌倉芸術館ギャラリーにて開催。
そろそろ店じまいを画策している 菜や では有りますが、一方で まだまだチャレンジ!! に動いている自分。
人生まだまだお休みさせては頂けない様であります。