
梅雨入りも近いこの季節。
朴ノ木の大きな白い花が次々と開き、なんとも言えない甘い香りがあたりを包みます。
先日のスプーンづくりの体験授業。
スプーンの材料も朴ノ木。
硬すぎずやわらかすぎず緻密な木質の材料です。
一昔前までは版木と言えばこの朴ノ木か桂(カツラ)の木。
子供たちにこの木の大きな葉っぱを使った朴葉寿司や朴葉餅の話、さらには大きな花や良い香りの話もするのですが「ぽか~ん」と聞いているのが常で有ります。

そしてもう一つ。
この時期出現する天然記念物。
モリアオガエルの卵塊です。
今までの経験だと雨の降ったときに出現するものだと思っていました。
現在3つの卵塊が出来ていますが、雨の日の物は一つだけ?
カエルさんにもいろいろ事情がある様子です。

一つ目の卵が出来た時「どう見ても水面の上じゃないんだけれど??新米お母さん???」とは奥様の話。
その話を数日して思い出し「真下に水桶を置いてやらねば」と、行ってみると「枝が垂れてきて水面上にあります。」
高い枝などオタマが孵った時、ちゃんと水面に落下出来るかどうして見分けているのか?不思議な能力に思えます。
さらには登り始める木の元が結構水辺から離れている事も有るのですが、ちゃんと見極めて水面上の枝に産み付けるのも凄い能力です。

下の池では落ちてくるオタマジャクシを食おうと赤腹イモリが待ち構えています。
自然界のすごさ、おもしろさを感じるモリアオガエル。
一匹でも多くの個体が生き延びてくれるように願っております。