
令和6年度の事業だったのですが、処々の事情により納品が遅れておりました。
飯田の羽場こども未来園さんへの松川入財産区からの寄贈遊具です。
家型遊具、デコボコステップ、渡り板、渡り棒、各1点の構成に成ります。
昨日の金曜日、関係者のもとで贈呈式が行われた様子です。
屋外用の遊具と言う事で防腐対策にはかなり気を使いました。
地面と接する部分はクリ材やケヤキ材と言った腐食しずらい木材を使い、木の質感を残せる塗料を厳選して使いました。
今回改めて勉強に成ったのがこの塗料の件。
今までの常識としては「屋外での木製品用クリアー塗料で耐候性は限定的」と言わざる得なかったのです。
例えば車等の上塗りとクリアーでは耐候性ばっちりなのですが、木製品には使えなかったりします。
基本的には外使いでは透明クリアーではなくペンキの様な色付きのものに成っちゃうのでした。

どこまで持つのか経過観察をしていく予定ですが、今回は新しいクリアー塗装で塗装済み。
高価では有りますが、可能性が広がる塗料です。

時を同じくして、昨日は松川入財産区からの原木搬出作業に汗を流しました。
今回はヒノキとクリとサクラ等。
見た目はあまり良くなかったのですが、使えそうな所を製材して、数年寝かしてご希望の遊具や家具に変身させます。
地元の山で伐られた木材が遊具やおもちゃとして使われてゆく。
手間と根気のいる仕事ですが、出来る間は何とか頑張って続けてゆきたいと思います。
後継者育成。
掛け声ばかりで全然進展しないのが一番の問題なんです。

暫く前からでは有りますが、タケノコの季節と成っております。
山に人の手が入らなくなって、竹林の拡大があちこちで見られる様に成りました。
我が家には工房のすぐ裏にハチクが左右に分かれる様に育ち、沢を渡った先にマダケの林が広がっています。
根を伸ばし先へ先へと広がって行く竹林。
竹林の拡大を防ぐには、とりあえずタケノコの段階で掘ってしまう事が肝心な様です。

それでも気が付くとニョキニョキとあっという間に育っている竹。
伸びてしまったら切るしかない。
そんな訳で林のあいさに伸びてしまった竹を切り倒すのですが、一説によると「1mほどの所で切った方が有効」との事。
地面すれすれで切ると、次の筍を出そうと頑張るけれど「途中で切るとその竹に養分を送って先に進まない」そうなんです。
美味しそうなドーナッツに見える上の写真は、1月ほどたった竹の切り口に出現したドーナッツ。
これが 竹の養分 と言う事なのでしょうか?
樹木でも水揚げ時の ミズキ を伐ると、まるで血を流すかのようにこれと同じオレンジの樹液を泡を吹く様に流すのを見たことがありました。

なかなかエグイ光景に成ってしまう前に、かわいそうだけどタケノコの内に処分するしかないのでした。
食べきれないタケノコは掘るのも大変なので蹴飛ばして終了。
山の緑がどんどんと深くなるこの時期。
畑も始まり、いろいろと気ぜわしい毎日と成って来ます。

毎年の事ではあるのですが、新緑の美しさに魅了される時期に成りました。
日々と言うよりも 刻々 と言った感覚で緑の濃さが増してゆきます。
土日のクラフト祭りも好天に恵まれ、盛況のうちに幕を閉じました。
新目て聞けば6年ぶりとの事。
懐かしい顔や久々の出会いに楽しい時間を楽しむ事が出来ました。

その土日を含めた連休前半。
園原の「はなもも祭り」への渋滞は大変な事に成っていた様子です。
今日あたりは中心部の盛りも過ぎ、お天気も悪いので大した事もないでしょうが、とにかくこの時期、気軽に動けない煩わしさにうんざりします。

山菜もいろいろをしっかり食べています。
ゼンマイもしっかり収穫して、毎年の作業で天日乾燥も順調に進みました。
薪づくりも山からの原木の搬出に応援を得て、昨日1日で薪割、乾燥積み上げといいペースで進んでいます。

とにかく外仕事が気持ちの良い季節。
元気に汗を流せる幸せを、なんだかとっても強く感じる年になった様です。
「どこかに出かけたい」なんて事も思いながら「ここに居るのが一番だよね」なんて自問自答している自分がいます。

コロナ騒ぎの前まで東照寺さんで開催されていたクラフトまつりの再会です。
東照寺さんと定継寺さんはお隣同士。
小さな小さなクラフト展では有りますが、ゆっくりお楽しみ頂けると思います。

菜やは端材で作った格安な まな板 を沢山持ってゆきます。
どうぞお誘いあわせて、お出かけ下さい。